■言語:シナ・チベット語族チベット・ビルマ語派イ語グループに所属するハニ語を使用。ハニ語は三つの方言に分かれ、その発音や語彙の差が大きいために、違う方言との会話は難しい。(文法的な差は小さい)
■文化:(一般に)山の中腹に住み、家屋は石で基礎を作り土壁を用いる。アカ族は「大地の彫刻」とも呼ばれる棚田を何百年もかけて作り上げてきたと言われているが、ラオスのアカ族の住む村には巨大な棚田群はなく狭い田畑しかない。(住む場所、歴史が関係している。)また、家屋も高床式でシュロの葉を葺いた屋根。衣服は青色が多く、男子は黒色の頭巾を被る。コインや丸い金属片で飾った頭飾りを被っている。そのような格好でタイのバンコクやチェンライのナイトマーケット周辺、ラオスのムアンシンで旅行者相手にハンディクラフトを売っている姿も見かける。
■日本との共通点:味噌や納豆といった発酵食品、焼畑農作の歴史、歌垣の文化などがあるのに加えて村の入り口にある門。神社の鳥居に似ている。(この門が日本の鳥居の期限とも考えられている?)森には悪い精霊がいっぱいいると信じられているため、門は様々な魔除けアイテムによって装飾されている。※この門は神聖なもので村人以外の人は触れてはいけないとされている。
■働く姿:少数民族の中でもアカ族はとても働き者で、家にはしっかり薪が貯めこんであることがそれを表しているようだ。昼に村を訪れると働き手はほとんど畑に出ており不在で、女性も手を休めることなく機織りをしている。山道を歩いていても、歩きながら布に刺繍をしている女性がいるほどである。