ジャパンSDGsアワード外務大臣賞

2020年、ジャパンSDGsアワード外務大臣賞を受賞しました。SWHの取り組みは

・障がい当事者が貧困を脱するために必要な訓練の場や技術を提供していること

・男女問わず、同じ作業で平等な賃金が得られること

・国を超えてラオスの身体障がい者、日本の精神障がい者が協力し製品づくりを行なっていること

・障がい者が作っているから、可哀想だから買う、ではなく質の高い製品づくりを教え持続可能な事業を育てていること

・ラオスの伝統、日本の伝統を活かす製品づくりを行なっていること

・教育だけに留まらず、販売先を確保し継続性があること

などを評価いただきました。

https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/pdf/award4_00_sougouban.pdf

各地の伝統的な布や素材を使い、障がい作業所が製品化し、地域のクオリティの高いお土産品として納品していく仕組みはラオスー日本のみならず、他のエリアでも挑戦することができます。

福祉という枠組みをこえて、一人一人の得意を活かした暮らしを今後も広げていけるよう引き続き頑張ります。

https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/award/index.html

団体概要

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名称 特定非営利活動法人Support for Woman’s Happiness
住所 〒1200026 東京都足立区千住1丁目34-4の3号室
役員 代表理事 石原ゆり奈

理事 福井里佳

理事 青木三苗

理事 奥野友子

理事 山本里香

監事 廣岡政幸

事業報告書

2021年 こちら

2020年 こちら

2019年 こちら 

2018年 こちら

会計報告書

2021年 こちら

2020年 こちら

2019年 こちら

2018年 こちら

定款 こちらをご覧ください

Yurina Ishihara(SWH)

SWHの活動について

学校を作ったり奨学金支援を行う活動を長年行ってきました。途上国では子どもは労働力の1人に換算されいていて、学校は「子どもらしくいられる場所」であり「知りたい、学びたいという意欲を引き出す場所」でもあります。とてもやりがいのある教育支援に長く携わっていく中で、学校現場から零れ落ちている「障がい者」と「女性」がその後の人生をどう生きるのか、ずっと気にかかっていました。

ネパール被災のタイミングで女性支援もやろうと決めて、「何ができるか」を検討し始めました。ネパールでは色々な支援活動を行ってみたけれども「継続性のあるもの」にできなかった。私の力不足です。一方のラオスでは小さく始めた障がい女性や少数民族女性の職業指導が花開いていきました。

同じ方向を向いて歩めるチーム

手探りで進めている中で、ラオスの障がい女性達に初めて、布ナプキンづくりのお仕事を出していただきました。

小さな小さな作業所で3~5名ほどの女性が作業してくれていました。ミシンの技術は確かだけれども先進国向けの製品を作ったことがないから、ボタンの位置を間違ったり、個数を間違ったり。会社さんに沢山迷惑かけてしまって。この小さい歩みに辛抱強く付き合ってくださり、本当に感謝です。きっとできるようになるよ。という希望を捨てずに寄り添ってくれたんですね。おかげ様で1年の間に布ナプだけではなく刺繍のポーチや巾着なども作れるようになりました。

2017年はラオス大好きな大学生インターンが泣きながら頑張って笑、布ナプキン、学校制服、ポーチ、巾着、ハンカチ、マスク等、ミシンを使った製品を試行錯誤しながら作った1年。2018年に事務局長の福井が本格的に入って、組織の整備やオーダーの管理など現場に必要な指導を実施してくれ、混乱しがちな現場を整理したことで毎月のスケジュールを意識できるようになってきました。そして手毬のオーダーを頂けるようになり作業所の人数も増え、新たに大きな作業所をかりて移転しました。障がい作業所ソンパオには18名の女性が所属しています(2018年12月現在)。

其々の会社さんとソンパオとをつなぐ作業を主に行った2年間でした。日本からお仕事をこうして頂くだけではなく、ソンパオが収益を上げていくために、自社ブランドFranMuanを立ち上げました。また障がい男性でも作れる製品・食品づくりを導入したりと、目まぐるしい日々ですね・・・。

日本国内では日々、ボランティアの皆さんに作業をお手伝いしてもらっています。2018年は古民家の改装もやりましたし、布カットや製品づくりも多くの方に関わっていただきました。私たちの活動はとても小さく、福祉の法律を変える事もルールを変える事もできませんが、「今」を生きているラオスの障がい女性達に寄り添い、その人生をより活き活きと生きるお手伝いができればと思っています。

作業所で働いてくれている子たちは田舎に住んでいた頃、家族に面倒を見てもらう側でした。今、自立して働く事で家族に仕送りが出来るようになりました。小さな一歩ですが障がい女性達にとっては大切な一歩だと思います。

この様に関わって下さる方たちにお返しできる結果は大きくはありません。賛同して下さる皆さんは私たちが理念をもって本気で活動しているのを知って下さっていて、結果が出る時もそうでない時も信じて見守ってくれているのだと思います。

言葉はなくても互いに信頼し合える関係性に本当に助けられています。

SWHの各PJのゴールは「当事者が自立をして生きていけるようになること」

2019年もソンパオの自立に向け、一歩一歩歩んでいければと思います。

YURINA ISHIHARA プロフィール
石原ゆり奈 プロフィール Support for Woman’s Happiness 代表。ラオスとネパールでの教育支援のNPO法人国際学校建設支援協会(ISSC)代表理事。福岡県出身。上智大学社会学科卒後、Issc代表理事に就任。2014年第28回人間力大賞で文部科学大臣奨励賞、東京商工会議所奨励賞受賞。

職業訓練支援について

障がいがあったり、教育の機会がないと、仕事に就いて自立していくことが難しいケースが多々あります。手に職をつけることで、自分で選択をして生きていく力強さと自信を身につけることが出来ます。SWHは女性の自立した生活への指導を行っています。