私たちは、障がい女性の生活環境を整え、進学や職業訓練のサポートし、当事者リーダーを育成しています。
生活環境のサポート
障がいのある人が途上国で暮らすことは容易ではありません。例えば・・・体が小さいうちは親が学校までおんぶして連れて行ってくれたが、大きくなると難しくなり通学ができなかった。車いすを買う事ができず、トイレまでの移動も誰かを呼ばなくてはいけない。義足があれば歩くことが出来るけれど義足を買う余裕がない。など、日本では考えられない事かもしれませんね。修理した中古の車いすを日本から運んだり、生活の環境を整えたり、必要な情報を集めてきたり、小さいながらも出来る事が沢山あります。私たちに出来ることは決して多くはありませんが、障がいのある方たちとの暮らしの中で、必要なサポートを日々実施しています。
カムセンター、Xonpaoセンターには手足の障がいを抱えた女性が暮らしています。新たに訓練生として入学してくる女性たちも含めて、共同生活の場では必要な物品や設備が不足しています。
Women with a variety of disabilities such as disabled hands and feet, etc. lives in the Center. Including women newly entering as trainees, the necessary items and facilities are lacking in the community life.
障がい作業所のサポート
SWHはラオスの首都ビエンチャンで障がいのある女性達を中心に職業訓練を行ってきました。2018年には所属する人数が18名になり、2019年現在は障がい女性、障がい男性が25名所属しています。現在ラオスでは財団として組織申請を行っています。「ソンパオ障がい作業所」は障がい者、少数民族女性、貧困家庭の女性などが寮暮らしをしながら作業所で働ける仕組みになっています。障がいの種類は様々で、ポリオで足が動かなくなった子や先天的に低身長の子、やけどなどの怪我で障がいが残った子などが暮らしています。安心して暮らせる場所であると同時に、教育を受けたり、職業訓練を受けたり、外部の人々と交流を持ち社会化を促す場所でもあります。
それぞれに必要なサポートを見極め、自立した生活を送れるように応援していきます。
障がい作業所として
2019年に所属する人数が25名になりました。職業訓練支援を進めていく中で当事者団体を現地につくる必要性を感じ、障がい作業所「Xonpao Lao Disabled People Working Group」 の設立をお手伝いしました。職業訓練を受け寮に暮らす人数が増えたため、作業所兼寮となる広い建物に引っ越しをしました。2019年はXonpaoだけで財団登録が出来るように申請しています。
We felt the necessity of creating an organization while promoting vocational training support and helped establish the Xonpao Lao Disabled People Working Group. Because of the increase in the number of people living in the dormitory with vocational training, we moved to a large building that is a workplace and house.
2箇所目の作業所 Blue Flower Farm 開所
ソンパオでの職業訓練では手仕事を得意とする女性が中心のため、ミシンや刺繍が得意でない障がい男性の受け入れ場所として、幸せを呼ぶ青い花農園 Blue Flower Farmを開所しました(寮完備)。
障がい作業所ソンパオの人々
Paさんは2歳の時に火傷で指を失いました。指がなくても、出来るだけ自分のことを自分でチャレンジしてきたのだと思います。指に力を入れないと難しい作業(例えば布を裏表ひっくり返したり、という作業は苦手なようです)以外はミシンチームで一番の技術を持っています。
とっても明るい彼女。家族が病気になったり、苦しいことも沢山ありますが、持ち前の明るさで日々を暮らしています。
パージューさん
車椅子で暮らすパージューさん。モン族ということもあり、刺繍も得意としています。ソンパオの中では刺繍、ミシンを担当。
いつも穏やかに過ごしているパージューさん。2019年、ママになりました!
出産はとても心配で、ビエンチャンの病院での帝王切開費用をSWHがサポートしました。おかげ様で元気に生まれてきて、ソンパオのメンバー一同ほっとしています。